社会人一年目
 

塩野義製薬株式会社 山口陽子


 はじめまして。今年度より九大薬友会関西支部に入会させていただくことになりました。先日は支部総会に参加させていただき、大変有意義な時を関西支部の諸先輩方と共有できたことを感謝いたします。ありがとうございました。
 現在、大阪府高槻市で社会人一年目を過しています。比較的京都が近いということもあり、九州よりも四季の移り変わりをはっきりと身近に感じます。この関西の地での就職の内定通知をいただいたのは修士課程一年の冬のことでした。念願であった製薬会社での研究職ということで期待に胸を踊らせつつも、入社するまで一年以上もの時間的間隔があったこともあり、実感も持てないうちに徐々に不安感ばかりを抱くようにもなっていました。一社会人として、一研究者として求められることに応えることが果たして自分にできるのか、不馴れな環境に適応できるのか。両親や大学の研究室に守られていたところから、孤独な環境へ進まなければならないという恐怖感さえ抱いていました。修士過程を終えて春になり、実際に社会人になってから早くも半年が経過しました。今では私のなかにあった不安は自分を奮い立たせるための原動力となっています。ここに至る過程には、同じように新たな環境に臨んでいる同期の存在がありました。所属する企業や職種が異なってはいても、同じ志のもと共に邁進できる心強い存在です。そして、私たちが邁進できるだけの基盤を築いてこられた先輩方の存在はなにより心強いものです。また、この関西の地が放つ独特の活気も私を押し上げてくれています。このような恵まれた環境のもと日々精進しております。勿論まだまだ未熟者ではありますが、自分の可能性を信じて頑張りたいと思います。先輩方をはじめ皆様にお世話になることも多くあります。今後とも宜しくお願い致します。
  ようやく関西にも馴れてきたとはいえ、九州が恋しくなることが多々あります。離れた今だからこそ九州の良さに気付かされます。博多弁もまだまだ抜ける気配もありませんが、しっかりと関西にも根を張れるようにもっと関西を好きになろうと思っています。