編集後記
 


 この冬は、例年の暖冬とはうって変わり、全国的に厳しい寒波に見舞われ、日本海側の各地では、記録的な豪雪により多くの方々の尊い命が失われました。心よりお悔み申し上げます。
 巷では、「改革」と「規制緩和」のかけ声とは裏腹に、社会的弱者切捨てが目立ち、虚業によるマネーゲームが横行するなど、額に汗して物を作り生活の糧を得る当然の道理が軽んじられていくようで心配です。
 そんな中、ふと窓辺に寄れば、鉢植えの梅の蕾もふくらみ、ふりそそぐ日差しに、春の訪れを感じる今日この頃、九大薬友会関西支部会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて、このたび3年ぶりに薬友会関西支部会誌「支部便り(No. 8)」が完成いたしましたのでさっそくお届けいたします。
 
皆様ご存知のように、いよいよ今春より薬学6年制教育が開始されます。薬学部を卒業した私たちにとっては歴史的な年といっても過言ではありません。この教育年限延長に加え、昨今の薬学部乱立を考えますと、薬学の行く末は、まったく予断を許さない状況にあります。このような中、本号では、岩崎支部長の巻頭言をはじめ変革の渦中にある教育関係者など数名の方からの薬学6年制に関する貴重なご意見を掲載することができました。
 今後の薬学の発展のために教育界に身を置く者の一人として、九大薬友会会員の皆様のご支援、ご協力を切にお願い申し上げる次第であります。
 最後になりましたが、ご多忙にもかかわらず、支部便り寄稿のご快諾を賜りました執筆者の方々に厚く御礼申し上げますとともに支部会員皆様方のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

(野田 記)